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社長コラム【保証・保険編⑤】
2022年12月30日(金)
  • 社長コラム【原本】

 

PART5 家の保証期間は長ければいい?チェックすべきポイントは?

アイレストホームが提供するアフターサービスは、引渡し後から半年、1年、2年で自主アフター点検を実施し、10年間の住宅品質保証を行います。あわせて、JIOによる保証は延長に必要な検査やメンテナンスを実施されたお客様に対して、最長25年間の保証が可能です。

ただ、大手ハウスメーカーが謳う30年保証や60年保証と比較して、25年と聞くと短い?と思われるかもしれません。

しかし比較するポイントは、その保証の仕組みと内容です。一概に保証期間が長ければいい、というものではないことです。

というのも、各社によって異なりますが、法律で保証される10年を超え、長期の保証延長を受ける場合、必ず有償のメンテナンス工事が必要となってきます。

延長を希望する場合、保険会社による点検と住宅の性能を維持または回復させる有償の工事(必須メンテナンス工事)が必須条件となります。

メンテナンス対象は主に外壁、屋根、バルコニーですが、少しでも経年劣化が起きていると修補する必要があります。

注意点としては、保証をつけるためのメンテナンス工事の内容をお客様が選択できないことです。

ですから、費用的に負担が大きくなってしまうケースも少なくありません。

また、主な不具合事象の「雨漏り」、「ひび割れ」、「床鳴り」について不具合発生時の築後年数の割合は下図とおりです。

3事象とも不具合は築後3年までの早い時期に発見されています。

特に、「床鳴り」は築後3年未満までに約7割の相談が寄せられているようです。

一方、「雨漏り」については、築後3年までの相談が約3割、築10年間で約9割が発現しているようです。

これらを見ると、住宅の欠陥(瑕疵)は築後10年間にほとんどが見つかっており、それ以降は激減していることがわかります。

とすれば、構造耐力上の欠陥と雨漏れのみの保証期間を30年、60年、永年・・・と延長していく必要性はそこまでないのかもしれません。

ただし経年劣化は少なからず発生してしまいます。

そのためアイレストホームが採用するJIOでは、築10年を超える場合、その保証期間を5年、10年の2段階に分け、適時細やかな点検、必要時にはメンテナンス工事を実施します。

もちろん保証延長については、劣化が少なく雨漏れなどの心配が小さい場合、延長を希望されない方も多くいらっしゃいます。

保証ばかりにとらわれず、点検・メンテナンスを適切に行うことで家の健康状態を正しく把握し、住まいを守り続ける心がけが大切です。

 

補足にはなりますが、「保証」と聞くとエコキュートやシステムキッチンなど住宅設備機器の保証も気になる部分かと思います。

設備機器の保証に関しては、メーカー保証や火災保険の特約利用を含めその他様々な種類からお選びいただけますから、住宅品質保証とはまた別の話として捉えていきましょう。

 

さて、住宅購入者が法律で守られているとはいえ、不運にもトラブルに巻き込まれてしまうケースもあります。

住宅の不具合や工事内容、代金支払いなどで住宅事業者との間にトラブルが生じた場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

 

 トラブル発生時に役立つのが第三者機関の住宅紛争処理支援センターです。

住宅の取得やリフォームに関して、トラブルや不安を抱える消費者等に対し、技術的な問題から法律的な問題まで幅広く電話相談を行っ
ています。(住まいダイヤル)

法律の専門家である弁護士と建築の専門家である一級建築士等が、専門的かつ公正・中立の立場で紛争の解決にあたりますので、ぜひ活用してください。

5回のコラムでは、住宅の保険や保証、欠陥を起こさないための検査体制やアフターメンテナンスについて、アイレストホームを例にお話しました。

もしもの場合に備えるためにも、それらの仕組みやチェック体制についてしっかり理解することが大切です。

 

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

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