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社長コラム【ZEH編③】
2022年11月12日(土)
  • 社長コラム【原本】

 

10年後は?太陽光発電の損得勘定

「太陽光発電」はZEHの必須アイテムでもあるのですが、設置を迷われている方も少なくありません。

というのも、「太陽光発電の初期費用って200万とか300万かかるんじゃないの?」、「いくら売電できるとはいえ、本当に元が取れるの?」と、

コスト面での心配が多く、合わせて、経年劣化による出力低下で発電量が減少してしまうのでは?といった不安があるようです。

 

太陽光発電を設置するメリット

前回のコラムでお伝えした「こどもみらい住宅支援事業」は、太陽光発電システムの設置を条件に、最大100万円の補助を受け取ることが可能です。

せっかくの補助金制度も利用しなければ、もったいない話です。では、初期投資に見合う太陽光発電のメリットはあるのか?、考察していきましょう。

 

表は、パナソニックの太陽光発電システムについてまとめたものです。

初期費用は1,265,000円で、経済効果は1年で159,497円と算出されました。

この数値で考えると、約8年で初期費用が回収できるという計算です。

8年間で元をとってしまえば、それ以降に売電する分は家計的にプラスとなるため十分にメリットを感じることができます。

では、パネルやその他システム機器の経年劣化についてはどうでしょうか。

 

パネルやシステムの経年劣化-保証はある?-

パナソニックのパネルはなんと、25年保証が用意されています。

瑕疵保証はもちろん、家計に影響のある出力に関しても、10年で81%未満、または25年で72%未満となった場合に無料で修理対応してくれます。

またパワコンは何年か経つと買い替えが必要となる機器ですが、15年のメーカー保証がついています。

パネルもパワコンも経年劣化のリスクは伴いますが、保証もしっかりしているので安心して使い続けることができます。

 

太陽光を効率良く使えるトライブリットパワコン

話は戻りますが、パナソニック同様、長州産業の太陽光パネルとニチコンのパワコンを使用したシステムをまとめてみました。

計算すると、初期投資額の回収に12年かかってしまい、パナソニックと比べて少し初期費用が高い!と感じます。

でも長州産業のものには、パナソニックにはない大きなメリットがあります。

それが、太陽光発電をより効率的に使える「トライブリッドパワコン(ニチコン製)」の搭載です。

 

トライブリッドパワコンの仕組み

電気にはAC(交流)とDC(直流)があり、太陽光発電で作ったDC(直流)の電気を、家庭内で使用するにはAC(交流)に変換しなければなりません。

また蓄電池の場合、充電する際はAC(交流)からDC(直流)に、電気を使う場合はDC(直流)からAC(交流)に変換が必要です。

これら相互に変換する時にどうしても電気ロス(変換ロス)が発生してしまうのです。

そこでトライブリッド蓄電システムでは、太陽光発電システム・蓄電池・電気自動車それぞれの機器で使用するパワーコンディショナーをひとつにまとめ、

電気を移動させる際に電気の変換をほとんど必要としません。だから変換ロスがなく高効率なのです。

合わせてこのトライブリッドパワコンは、一台で蓄電池とV2Hの利用を可能にします。

蓄電池や電気自動車を導入される方にとっては、さらに効率よく電気を作ったり、貯めたり、使ったりできる優れものとなります。

10年後の経済効果がマイナスになった分を補助金で補えば、まだプラス分として残ります。検討する価値は十分あり、私もおすすめしています。

 

さて次回のコラムは、「よりお得を実感!太陽光発電と蓄電池のセット」をご紹介します。

 

PART4はこちら

 

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

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