皆さまの家づくりにきっと役立つ、
そんなお話。
MENU
社長コラム【省エネ・創エネ編③】
2022年9月5日(月)
  • 社長コラム【原本】

PART3 光熱費カットを成功に導く蓄電池の利用法!

 

とても残念なお話なのですが、今後も光熱費高騰は歯止めの効かない状況が続きます。

やはり、家計の防衛策は待ったなしです。

そこで今回は、「光熱費カットを成功に導く蓄電池の利用法!」について。

蓄電池をうまく活用することで、光熱費高騰に打ち勝ちましょう。

 

太陽光なしの場合

さて早速、(A)は平均的な家庭の「電気使用量」を時間別に示したグラフです。
電力会社の推奨料金プランの一つに、夜の電気代が安く昼間は高く設定されたものがあります。

中国電力のプランは朝9時~夜21時は昼料金40.34円、夜21時~朝9時は夜料金22.53円と設定されていますので、金額に合わせて色分けをしています。(2022年6月時点)

朝、家族が目を覚まし、朝食を食べて学校や職場に出かけます。

日中は奥さんが家事をしている時間帯。

そして、17時ごろから子供達が帰宅しはじめ、その後ご主人が帰宅。

夕食や入浴、またテレビ視聴やテレビゲームなどで過ごす時間となり、電気の使用量がぐんと増える時間帯となります。

(共働きなどケースは様々ですので、あくまでも標準的イメージとして書いています)


赤線で囲われた17時から21時までの間は、電気使用量の増加に加え料金単価が高い時間帯です。

ここをどうにかして抑えたいですよね。

 

太陽光発電を活用した場合

そこで、太陽光発電と蓄電池を効率的に活用する使用例を紹介します。

下のグラフ(B)をご覧ください。

グラフ(B)↑は、太陽光発電を導入した場合の発電量をグラフに加えたものです。

日中、奥さんが家事をしている時間帯は、太陽光パネルで発電した電気を自家消費すれば、高単価な電気を買わずに済みます。

さらに、余った電力を電力会社に売電すると収入を得ることができます。

 

ですが売電の単価は17円と低く設定されてます。

(買取制度が終了する10年後には売電での収益がほぼ見込めない単価まで低下してしまいます)

ここで発電した電気をそのまま売電してしまうと、17時から21時の時間帯は高い単価の電気を購入しなければならなくなってしまいます!

何か、とても損してしまう感じがしませんか? そこで、ちょっとひと工夫です。

 

太陽光発電+蓄電池を活用した場合

低単価で売電する予定だった余剰分の電気を蓄電池に貯めてみましょう。

すると上のグラフ(C)のような使い方が可能となります。

 

今まで電力会社から電気を購入していた17時から21時の間、蓄電池に貯めた電気を使用します。

つまり、17円でしか売れない電気を貯めておき、40円で買うはずだった電気に割り当てるわけです。

そうすることで、電気を安く売らずにすみ、逆に割高な電気を買わずにすみます。

かなり合理的に光熱費を節約できるのではないでしょうか。

結果(D)のグラフのように太陽光発電と蓄電池を導入しているご家庭では、 電気代をグンと安くできるのです。

合わせて朝の時間帯も、電気料金の安い深夜帯に充電した電気を使いピークを抑えています。
このように蓄電池を上手に利用することで電気代のコストカットができるのです。

ただ、各家庭によってライフスタイルは様々ですので、一概にこのパターンがいいと言うわけではありません。

それぞれのライフスタイルに合わせて、節約プランを練ることが必要です。

太陽光発電、蓄電池、空調や給湯システムの組み合わせ方。

また電力会社が提供する電気料プランの選び方など、様々な要素が絡んできますので、節電プランづくりも一筋縄ではいかないかもしれません。

 

でも、一次エネルギーが高騰する世界情勢を見ると、家計を守るために「燃費の良い家づくり」、「エネルギーを自給自足できる家づくり」は避けて通れないようです。

もちろん高性能な住まいの実現にはもちろんコストがかかります。

でも、10年後、20年後の長いスパンを見据えた場合のメリットも意識しながら、マイホーム計画を練ることが大切です。

サスティナブル=持続可能な社会づくりにも一役買えるのではないでしょうか。

 

season2では、電気代高騰打ち勝つためのヒントをお伝えしました。

次回のseason3では、家づくりを検討し始めた方は必ず聞いたことのある【ZEH】について解説します。

お楽しみに!

 

シーズン3「ZEH編」へ進む

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

アイレストホームの家づくり ▶