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社長コラム【断熱編③】
2022年8月8日(月)
  • 社長コラム【原本】

 

社長コラムseason①

「断熱等級の追加で何がどう変わる?」

これからの家づくり、断熱性能はどこまで?

今回のコラムでは各等級の省エネ性を実際の数値を用いてご説明します。

下のグラフは、暖房にかかるエネルギーと各等級ごとの最低体感温度をグラフにしたものです。

グラフで見て頂きたいポイントをあげてみました。

部分間欠とは…部屋にいる時にだけ部分的に暖房を使用

全館連続とは…全館24時間連続で暖房を使用

 

部分間欠をする場合

①等級4の住宅は、年間暖房負荷が約10GJかかる

②等級5の住宅は、①と比べて暖房負荷を40%削減

③等級6の住宅は、①と比べて暖房負荷を55%削減

 

以上3つのポイントに注目すると、断熱等級が高ければ高いほど断熱負荷は減り、省エネ効果を発揮することが分かります。

なんと等級6の住宅では、等級4の半分以下に負荷を抑えることができます。

 

全館空調を導入した場合

続いて全館連続(全館空調)を導入する場合はどうでしょう。全館空調は家中の寒さを抑えられ、快適な暮らしができます。

ただそれ相当の暖房負荷がかかってしまいます。その負荷をなるべく抑えるためにも「断熱性」が重要な鍵となります。

再度、グラフをご覧ください。今度は④~⑥に注目です。

④等級5=ZEHレベルの住宅では、等級4で部分間欠する①より暖房負荷が大きく、増エネに

⑤等級6の住宅は、等級4で部分間欠する①と同じエネルギー消費に収まる

⑥等級7の住宅は、等級5で部分間欠する②と同じエネルギー消費に収まり、等級6の全館空調と比較しても負荷を40%削減できる

 

どうでしょう。

 

等級7

【等級7】をクリアすると、家計と環境、どちらへの負担も減らしながら、快適な全館空調が実できます。

等級5

注意が必要なのは、ZEH基準(等級5)だからといって容易に全館空調を導入してしまうとエネルギー負荷が激増してしまいます。

等級6

また、【等級6】では、少し出力の大きい太陽光発電システム(8kw/h以上)を導入すると発電量が増え、

その分家計や環境への負荷軽減に一役買いますので、気兼ねなく全館空調にすることができます。

 

では、等級5から等級7の違いをより具体的に実感してもらいたいと思います。

写真は各等級の室内の様子をサーモグラフィカメラにより写したものです。

等級4と等級5

まず等級4を見てみると、エアコンが作動しているものの床温度は16℃で部屋全体が寒そうに感じます。等級5と比べると、かなり断熱性能の差が分かります。

 

等級6と等級7

そして等級6、等級7を見ると、その違いは一目瞭然。部屋中がとても暖かそうです。窓から入り込む冷気さえ感じさせません。

この比較画像を見てしまうと、断熱等級6以上が欲しくなるな~と感じるのではないでしょうか。

 

まとめ

世界の動きとして、WHO(世界保健機関)は、「住まいと健康に関するガイドライン」で、寒さによる健康影響から居住者を守るため、床面温度18℃以上を最低水準温度として勧告しています。

となると、等級4では床温度が16℃しかないため、世界の水準と合わせた場合には等級5以上が必須ということです。

断熱性能は住宅の体感温度に大きく影響します。健康・快適な室内環境を実現するには、これからの家づくりは最低でも等級5、できれば等級6以上を目指すことも視野に入れられてはいかがでしょうか。

 

次回は、season①「断熱等級の追加で何がどう変わる?」の最終章として、

「断熱等級の実績は?そしてアイレストホームは大丈夫なの?」についてお話しします!

お楽しみに!

 

PART4はこちら

 

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

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