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社長コラム【間取り・設備編③】
2023年8月18日(金)
  • 社長コラム【原本】

消えゆく間取り【さよならバルコニー】

「家事楽生活のススメ」でご紹介しましたが、洗濯物は「ランドリールームに室内干し」が今のトレンドです。

つまり、その陰で無くなりつつあるものがあります。そう、「バルコニー」です。

※バルコニーのない家の間取り例

 

バルコニーの役割は?

やはりバルコニーと言えば、洗濯物や布団を干すための場所。

そしてエアコンの室外機置き場、あとはたまに外の空気を吸うためのリラックス空間です。

 

今のニーズには合わない?インナーバルコニー

また、少し前には建物の中に組み込んだ「インナーバルコニー」が流行りました。

奥行きが広く、屋根のおかげで洗濯物が濡れにくい構造なので、外出時に急な雨が降っても安心という魅力があります。

しかしながら、今の働き世代にとってバルコニーの必要性自体がだんだん薄れてきており、逆に洗濯物をバルコニーで干すことのデメリットが大きくなってきます。

 

時代とともにバルコニーの需要が減っている理由とは?

インナーバルコニーが流行った頃は、今と比べて専業主婦やパート勤めの方が多い時代です。

15時・16時頃には家にいて、乾いた洗濯物を問題なく取り込むことができました。

しかし共働きでフルタイム勤務の場合、家に帰って洗濯物を取り込める時間は早くても19時頃。

冬の時期には外気の影響でせっかく乾いた衣類が湿気てしまうことになります。

布団を干すという面でも、最近ではホコリが舞って近所迷惑になるため、布団掃除機を活用する世の中です。

さらにベッドが普及し、布団干しの役割までも薄れてしまいました。

花粉や黄砂、大気汚染も深刻になる昨今。

こいったあらゆる理由で外に衣類や布団を干す習慣はなくなりつつあるのです。

 

バルコニーを無くしてコストを大幅に削減!

実はバルコニーをなくすことでコストを大幅に削減できてしまうのです。

バルコニーは家の外部に取り付けられる部分。

雨が降れば雨ざらしですので、徹底した防水対策が不可欠で、バルコニーの水平になっている上部の笠木と呼ばれる部分は特に値が張ります。

防水加工は定期的にメンテナンスする必要もあるため、イニシャルコスト・ランニングコストともに費用がかさんでしまいます。

バルコニーの大きさ自体を小さくしてみてもさほど費用は変わりません。

 

バルコニーをなくした場合の費用対効果

バルコニーを作らない場合の費用対効果を見てみましょう。

小さいバルコニーでも設置に30万円前後かかるので、バルコニーを作らずこの費用を削減すると、断熱性など他の機能向上にあてることができます。

インナーバルコニーを無くし、代わりに寝室を広くすることも可能です。

また、外壁の総面積を減らせるため、さらにコストを下げることができます。

 

バルコニーを無くした場合、室外機はどうする?

ここで気になるのはエアコンの室外機をどうするのか、ですよね。

バルコニーを無くした住まいでは、2階の室外機をそのまま1階部分に下ろします。

(※ちなみに3階建てはバルコニーが必要です)

延びた室外機のダクトは外観がかっこ悪くなる原因になってしまうので、なるべくシンプルなダクトの配線になるように設計時に工夫が必要です。

 

バルコニーを無くした場合の注意点

加えて2・3階に配置する家具家電の搬入を考えた設計も念頭に置くべきポイントです。

特に冷蔵庫や洗濯機、ベッドに関しては室内からの搬入が難しく、一般的にバルコニーが搬入口として使われます。

バルコニーを無くした場合、そういった搬入時に困難を強いられますから、引き違いの大きめの窓を設けるなど工夫を施し、対応しなければなりません。

 

まとめ

以上、バルコニーの用途や費用を改めて考察してみると、ない方が想像以上にメリットが多く、思わず「さよならバルコニー」と呟いてしまいます。

住宅の間取りの流行りは時代や世代で変わっていくものですので、これまでの固定概念に囚われず、ご自身の生活スタイルを意識した設計をしていきましょう!

 

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

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