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〜マイホームの経済学〜 太陽光発電編(4) 今注目されている「太陽光発電+α」

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 作った電気を「売る」時代から「自分たちで使う」時代へ。
家庭用太陽光発電にもダウンサイジング的発想が求められるようになりました。地球環境にも家計にもやさしい太陽光発電にまつわる数字を見ながら、上手な導入法について考えてみましょう。

 

 太陽光発電にプラスαすることで、より効率的な省エネや電気代(電力会社からの買電料)を減らすために最近注目されているのが「家庭用蓄電池」です。

 蓄電池とは、文字どおり電気を蓄えておくもの。バッテリーというとよりイメージが湧きやすいかも知れません。一昔前までは、産業用がほとんどでしたが、東日本大震災をきっかけとした防災意識の高まりと共に、省エネの新しいアイテムとして家庭用の蓄電池が話題に上るようになりました。

■太陽光発電との相性がとてもいい蓄電池

 蓄電池が注目を集めているのは「太陽光発電」と、とても相性が良いことです。太陽光発電は、日中に発電を行い、自分たちで使用して余った電気は電力会社に売ることができます。ただ、天候により発電量は左右されますし、当然ですが日中よりも電気を使う朝・夕・夜間の時間帯は、今まで同様電力会社から電気を買うしかありません。買取価格が下落しているので、電気の売り買いによる収支メリットも減少するばかりです。

 もし太陽光発電で作った電気を蓄えることができれば、夜間でも電気を買わずにやっていけることになります。また、電気代の安い深夜に電気を貯めて、電気代の高い昼間に使うことも、電気代の節約になります。そこで家庭用蓄電池の出番となるのです。

様々なタイプの蓄電池が発売されています

移動型(小型)蓄電池

移動型(小型)蓄電池

エリーパワー社の移動型蓄電池
パワーイレ・プラス(2.45kWh)

コンセントにつないで蓄電する小さめの移動型のタイプ。
手軽に移動する事ができ、蓄電池本体についているコンセントから電気を取り出して使います。容量は1kWh〜2kWhが中心。
太陽光パネルから充電することができ、日中充電して電気を夜間電源として利用できます。
ただし、家の照明や家のコンセントに電気を供給することはできません。

 

定置式(中型)蓄電池

定置式家庭用蓄電システム

定置式(中型)蓄電池1

東芝ライテック社「エネグーン」
(6.6kWh)タイプ

定置式(中型)蓄電池2

エリーパワー社「Power iE 6」
(6.2kWh)タイプ

家の分電盤に繋いで普段も使いたいという要望から、より大容量の定置型蓄電池が発売されるようになりました。
非常時には、家の照明やコンセントから電気を使うことも出来ます。
現在、分電盤に繋いでもダブル発電にならず、売電単価が下がらない仕組みになっているものが主流となっています。

 

■ダブル発電とならない蓄電池を選択

 非常時も含め、照明や冷蔵庫などを蓄電池で賄おうとすると、ある程度容量の大きなものが必要となります。それを何も考えず分電盤につなぐと、ダブル発電と見なされ、売電単価が減額されてしまいます。「発電しない蓄電池なのになぜ?」と思うのですが、太陽光発電で発電している時間帯でも蓄えていた電気を使うことができるため、その分、買電できる余剰電力が多くなるということで減額されてしまうわけです。

 ダブル発電とならないように、出力制御に対応した蓄電池を選ぶことが必要になります。容量的には7.2kWhが目安。このくらいの容量があると、照明、冷蔵庫、テレビ、パソコン、扇風機、携帯電話の充電などを、同時に12時間くらい使うことができます。ただ、価格的には200万円を超えてしまうため、まだまだ高価な設備です。

売電価格比較

■売電単価が下がっても、ダブル発電でお得になる場合も!

 蓄電池を導入し、ダブル発電となった場合、太陽光発電の売買価格は下がってしまいます。ただ、昼間に蓄電池の電気を使うことで、トータルの売電量が増加するため、売電収入が増える場合もあります。

 また、電気料金が安い深夜に充電した蓄電池の電気を、電気料金が高い日中に使用。さらに太陽光発電と上手く組み合わせて電気を上手に使うことで、毎月支払う電気代を大いに圧縮することが出来ます。

エネグーン導入例1

充電時刻と使用時刻をあらかじめ設定しておくことで、毎日自動で経済的な運転ができます。また、太陽光発電システムと組み合わせた場合、夜間に蓄電池に充電した電気を日中に使用することで、太陽光発電システムで発電した電気をより多く売電することが可能です。

 
エネグーン導入例2

■日産「リーフ」が注目されるわけ

 エコカー/電気自動車として時代をリードする日産「リーフ」。クルマとして使うだけでなく、専用のEVパワーステーションを設置することで、マイホームの電源として使用することができ、家庭の節電にも一役買ってくれる優れものです。

現在主流となっている定置型蓄電池の容量は6kWh~7kWhで、価格が200万円前後です。
一方、日産「リーフ」のバッテリー容量は何と30kWh。家庭用電源やバックアップ電源として、十分すぎるほどの大容量で、平均的家庭の2.5日分の電気量です。車両価格はだいだい280万円〜380万円くらいですから、マイホームの高機能(ドライブも出来る)蓄電池と考えると、とてもお買い得商品と言えるかも知れませんね。

日産リーフ_バッテリー容量

太陽光発電システムの+αとして、蓄電池は有力な候補と言えます。価格がもう少し落ち着けば、よりエコ&エコの暮らしのために、ぜひ導入したい設備です。

  〜マイホームの経済学〜 太陽光発電編(3) 電気料金の仕組み 〜マイホームの経済学〜 太陽光発電編(5) HEMSって何?  
(最終更新日: 2016年1月23日)