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「省エネ基準」改定で、 住まいはより地球に優しいカタチヘ(2)省エネ基準の改定ポイント1



 13年ぶりに改訂された省エネ基準。前基準の「次世代省エネ基準」から一歩進んで、建物全体でのエネルギー消費量を指標化して、家の燃費を公平に出していこうという方向性になりました。今回は、改定ポイントを踏まえて、より健康的な家づくりの指標について考えていきましょう。


13年ぶりの改定となった「改定省エネ基準」についてわかりやすくお話をしていきましょう。

 「改定省エネ基準」の特徴は、次世代省エネ基準をさらに進めて、建物全体でエネルギー消費量を減らすことに重点が置かれています。次世代省エネ基準では、建物の断熱性のみを評価するものだったため、設備も含めた建物全体の省エネルギー性能を客観的に評価できないことが問題とされていました。

 そこで今回の改定では、建物の断熱性能に加え、暖冷房・給湯・換気・照明など、設備の省エネルギー性能を合わせて総合的に評価するカタチに改定されました。

 いくら建物自体の断熱性(外皮の断熱性)が高くても、照明やクーラーなど省エネ型ではない(無駄に電気を使う)設備機器を使っていたのでは、暮らし全体で使用するエネルギーを減らすことができないためです。

 また、エネルギーを沢山消費する暖冷房や給湯、照明に、省エネ型の機器を用いて、積極的にエネルギー消費量を減らすことをしっかり評価しようという考え方です。


 ここで新しく登場するのが「一次エネルギー消費量」という指標です。

 「一次消費エネルギー」とは、人が利用するエネルギーのうち,変換加工する前の『自然界に存在するもの』を指します。例えば、石油、石炭、天然ガス、風力、水力などがあります。改正省エネ法のポイントは、この一次消費エネルギーを少なくしようというものです。
ただ、一次消費エネルギーを減らしたからと言って、直接家庭の機器のランニングコストが減少するわけではありませんが、あるルールに基づき計算することで、この家の一次エネルギー消費量はいくら、と割り出すことができます。その消費量が少なければ燃費のいい家=環境保全やエコロジーに貢献できる家と言うことができるのです。

 燃費計算の対象となるのは、冷暖房、給湯、照明、換気などの設備機器となります。それぞれ何を選び、どう組み合わせて設置するかによって燃費は大きく変わってきます。エコキュートなど、なるべくエネルギー効率のいいものを選ぶことが基本になるかと思います。


エコキュートやエコジョーズ、LED照明など、省エネルギータイプの設備を導入することで
住まい全体のエネルギー消費量を抑えることができる。


 そして改定の大きなトピックスとして、太陽光パネルによる発電(創エネルギー)が、省エネ効果として評価させることとなりました。化石燃料を燃やす発電所から送られる電気を使わず、再生可能エネルギーを使って、自分の家で使う電気を自分たちで作ることは、大いに評価されるべきものですよね。

 ちなみに、太陽光発電によって発電した電力全部ではなく、自家消費分だけが省エネ効果として認められます。太陽光パネルを増やし発電量が多ければ多いほどいいと言うものではありませんので、注意が必要です。

 また、建物によって床面積や居住人数、部屋の種類や数などが当然違ってきますし、それによって一次エネルギー消費量は変わってきます。そこで設計段階では、間取りを「主たる居室」「その他の居室」「非居室」に分け、それぞれの床面積に応じた標準的な一次エネルギー消費量を計算し、全体の一次エネルギー消費量を算出することになります。


 
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(最終更新日: 2014年8月22日)