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パッシブ設計でいこう!快適な家づくり(5)パッシブ設計の未来

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 パッシブ設計とは、太陽の光や熱、そして風など自然の力を上手に採りこみ調整することで、エアコンなどの冷暖房器具に頼らず、四季を通じて快適に暮らせる住まいづくりをめざす設計手法です。
  地球温暖化による環境破壊が危惧されている今、省エネ&省CO2対策は、私たちの必須課題。だからこそ、これからの家づくりには、自然環境に十分配慮し、 地球の負荷を軽減するのための工夫やアイディアが強く求められています。その時代の要請をうけ、大いに注目されているのが「パッシブ設計」です。その手法 やトピックスについて、事例を織り込みながらご紹介していきます。


 世界的な視野では「地球温暖化防止」、加えて日本国内では東日本大震災後のエネルギー事情による「国をあげての省エネ対策」が必要とされる中、自然と共生しながら健康的でエコロジーな住まいをめざすパッシブ設計へのニーズや期待は、ますます高まってくることでしょう。
 では、パッシブ設計の思想は、今後どのように進化していくのでしょう。少し書き進めたいと思います。

 今まで私たちは、化石燃料や原子力で作りだしたエネルギーを思う存分使った生活をしてきました。でもそれらエネルギーは、未来永劫に手に入るものとは限りません。中国やインド、ブラジルなどの国々がめざましく発展する過程で、世界のエネルギー資源は逼迫していくのは目に見えています。それもそんなに遠くない将来だと思われます。
 資源の枯渇は、エネルギーコストの増大に直結します。そんな時勢を考えると、これからは、なるべくエネルギーを使わない知恵が求められます。
 パッシブ設計は、自然の恵みをうまく取り組むことで省エネ&省CO2を図ろうと言うものですが、今後はさらにエネルギーを使わず、CO2も排出しない家づくりへとステップアップしていきます。欧州では2020年以降、家のランニング時には、二酸化炭素を全く出さない「カーボン・ゼロ(カーボンニュートラル)」の家しか造れないようにしようという動きがあるそうです。
 日本でも遅れてはいるものの、ZEH(ゼロエネルギーハウス)やLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス)という流れが少しずつ出てきています。

 ZEHは、カーボンニュートラルと同じ意味合いですが、LCCMは、住宅の長い寿命の中で、建設時、運用時、廃棄時にはできるだけ省CO2 に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2 排出量も含め生涯でのCO2 収支をマイナスにする住宅として提案されています。

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*独立行政法人 建築研究所ホームページ 抜粋
http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/lccm/

従来の住宅であれば運用年数が増えるほどCO2排出量は増えていきますが、LCCM住宅では改修の際には少し増えるものの、全体としてCO2排出量は減少していき、ある年数が経過したところでマイナスとなります。

「パッシブ設計」に「創エネルギー」をプラスして、化石燃料や原子力に頼らない低炭素化社会をめざそうというものです。これが実現できるとエネルギー資源の枯渇やコスト高から解放され、地球への負荷をぐんと減らすことができます。
 
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(最終更新日: 2014年3月6日)