トップ > 社長コラム 家づくりをもっと楽しもう > パッシブ設計でいこう!快適な家づくり(2)パッシブ設計の3つのキーワード【通風】
家づくりをもっと楽しもう

パッシブ設計でいこう!快適な家づくり(2)パッシブ設計の3つのキーワード【通風】

http://www.irest.jp/objects/column/21/1389062935.jpg?2014010711i1389062935

 パッシブ設計とは、太陽の光や熱、そして風など自然の力を上手に採りこみ調整することで、エアコンなどの冷暖房器具に頼らず、四季を通じて快適に暮らせる住まいづくりをめざす設計手法です。
  地球温暖化による環境破壊が危惧されている今、省エネ&省CO2対策は、私たちの必須課題。だからこそ、これからの家づくりには、自然環境に十分配慮し、 地球の負荷を軽減するのための工夫やアイディアが強く求められています。その時代の要請をうけ、大いに注目されているのが「パッシブ設計」です。その手法やトピックスについて、事例を織り込みながらご紹介していきます。


キーワード(2) 通風

 家の快適さは、空気の停滞するところがなく、風が室内を通り抜けることでもたらされます。一年を通じて適切な風の通り道ができるよう、窓の配置や家の構造を考えることが大切です。風速1メートルの風で体感温度は1度下がると言われています。特に夏場を涼しく快適に過ごすためには、この通風をよくしてやることに注力しなければなりません。
 ではどうすればいいのでしょう。実際のプランを見ながら説明いたします。

http://www.irest.jp/objects/column/22/1389064631.gif?2014010712i1389064631
http://www.irest.jp/objects/column/22/1389064755.gif?2014010712i1389064755
 
 プランAですが、南側に大きく開放窓を設け、リビングの上には最上階のロフトまで吹き抜けを設けています。
 そして、上下階を結ぶ階段のスペースとロフトには換気用の窓をつけました。空気は温度が上がると上昇する性質を持っていますから、下の階の熱い空気が上に登り、上階の換気窓から逃げていきます。丁度吹き抜け部分が煙突がわりとなり、下から上への上昇気流によって、熱い空気を速やかに逃がす仕組みが出来上がるわけです。これを重力換気と言います。
 上から空気が逃げた分、下から空気が入ってくるため、風のない日でも窓から上に向かう空気の流れを感じることができます。
 
 ところでプランBを見ると、吹き抜けを設けましたが、2階の北側に居室を配したため、風の通り道に制限ができてしまいました。上部南側の換気窓から熱気を逃がすことができますが、プランAよりも排気効率が悪くなるのは否めません。
 居室の配置にも工夫が必要ですね。

http://www.irest.jp/objects/column/22/1389065039.gif?2014010712i1389065039
 ところで、風は南北に流れます。昼間は南側から北側へ。そして夜間は北側から南側へ流れます。ですから、建物の北側にも窓を設けることで、良好な風の通り道を作ることができます。プランA・Bとも、北の和室に天窓と地窓を設けることで、リビングから和室にむけて風の道が完成しました。

 地窓は 夏の熱い時期に重宝します。床面を這うように流れる風は人の体に直接触れるため心地よく、床の温度も奪ってくれる効果があります。
 また、地窓や天窓は防犯効果も高く、夜間にも窓を開放したままで過ごす事ができます。(格子をつければ、さらに防犯対策になります)これで熱くて寝苦しい夜も減らすことができますね。

 そして、各居室ごとに風の入り口と出口を設けます。平行でない2面にそれぞれ1個づつ窓を配することで、風向きが変わってもどちらかから風が流れ込んでくるようにします。

http://www.irest.jp/objects/column/22/1389065162.gif?2014010712i1389065162
 このように、風の通り道をきちんと作ってやることが大切。とくに夏は、しっかり風を通すことで、エアコンに頼らずに過ごせる住まいになります。 そうすれば、冷房エネルギーを削減でき、環境保全にも貢献できます。
 また、風通しを良くし空気が滞留する場所をなくすことは、湿気やカビから家を守ることにもつながります。
  パッシブ設計でいこう!快適な家づくり(1)パッシブ設計の3つのキーワード【日射】 パッシブ設計でいこう!快適な家づくり(3)パッシブ設計の3つのキーワード【高気密・高断熱】  
(最終更新日: 2014年1月23日)